木村さんが話された
ろう者の習慣の中で
机をたたいて注意をこちらに向ける方法
これは、はじめはびっくりしました。けんかが始まったのかな、と思いました。とのこと。
そうですね。聴者はびっくりしますね。
また、たたけばいいと思った聴者が、後ろから背中をたたいて
注意をこちらに向けさせるのは、ろうの人はびっくりしていやですね。
机をたたくのは振動を伝えているので、たたけばいいのかと勘違いする聴の人もいるかも知れま せん。
たたかないで、視野の中に入って手を振るくらいで呼ばないと、場所によっては本当に
びっくりするらしいです。
びっくりして、後ろからたたいた人を突き飛ばしてしまった人がいたくらいです。
この、本人に直接触って知らせるのは、盲の人もすごくびっくりするらしいです。
地下鉄とかで、危ないから誘導しようとして、いきなりさわってこられると
びっくりしてすごく危ないそうです。
近くで、やさしく、声かけをしてくださいとのことです。
また、木村さんは相手を表す時、手話は人を指差す。
人を指差すのは、聴の中ではタブーですから自分はなかなかできるようにならなかったと
話されました。
村上は、ろう学校が長かったからでしょうか、いつの間にかその習慣が身についていて
夫が 私の言動を見ていて
『人を指差すな

』と、注意することもしばしば・・・・
私は以前桃で木村さんを誘導する時
「ここをまっすぐです」と申し上げたら
「その、まっすぐがわからないのよね〜〜」と言われ、自分の無知を恥じました。
その後、つくしっこに来る盲のお子さんを見ていると、やはり伝って移動するのは
できるけど空間だけの場所では、とても困難そうでした。
ある時、機会があって、盲の方にお聞きすると
「そうですね、まっすぐというか、方向というものがわからないのです。」と言われました。
盲の方がある時、(白杖で歩いている方ですが)
「親しい人が、私を見つけて、◎◎さ〜〜〜ん

遠くから呼んでくれる。それはうれしいのだけど
歩いているとき呼ばれたら、たちまち方向がわからなくなる。
集中して歩いているのにあれは困る。
また、雨の日は雨の音で方向が狂ってしまい、最悪です。」
と話されていました。
当事者の方はめんどうでも、とにかくそういうお話をしていただかないと
すぐ、近くに暮らす機会があっても
なかなか、気づかないことが多いです。
そしてこのような、かかわりの方法は
高齢の方にも通じることが多いのでは、と思います。
posted by tukusi at 00:00|
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