毎年、お知らせしています
全国聴覚言語障害者福祉研究交流集会の第16回が
今年は東京主催で開催されました。
つくしからも大勢のスタッフが参加しました。
特別講演は金沢大学準教授の
武居渡氏でした。
その内容は、村上にとってはとても新鮮な切り口で
すっかり講演の内容に心酔しました。

武居さんは コーダで両方の文化の中で育たれました。
手話を言語としてとらえたら(当然、そうなのですが)
その言語圏特有の文化をセットでとらえる必要がある。
そして、
手話を言語とする文化圏、音声言語を言語とする文化圏をわけた場合
手話言語に入る人たちは、ろう者、コーダ
音声言語に入る人たちは、聴者、難聴
この分け方は目からうろこ

でした。
医療モデルに囚われたくないといいつつも
結局は『聞こえ』の度合で、考えていた自分に気づきました。
難聴の人は、音声言語ベースですけど、でも聞こえない悩みは同じだから・・
というような、あいまいさが自分の中でありました。
ですけれど
『聞こえ』には関係なく
文化、または生育の環境で考えたらいいのです。すっきりしました。
そして、
昔・昔
私が聾学校の教員時代に読んで手話は言語であり、文化圏を持つということを知る
きっかけになった
『みんなが手話で話した島』という本のことを話されました。
今は絶版だそうですね。
村上持っています、貸し出しますよ〜〜〜
そして、自分も離島に研究に行ってそこの
未就学のろう高齢者からのサンプル採集、その結果の
論文に結実した内容。
どれも、
漠然と思っていたことをこのように
研究で論文にされていることを知り、
新しい夜明けが来ているような感じがしました。
村上と並んで聞いていたうちのスタッフも
途中から、身を乗り出して
「そうだ、そうだ」と
エールを送りながら聞いていました。
そんな特別講演でした。
posted by tukusi at 10:06|
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