庭に出たらなんか、いや〜〜〜な匂いがしてくる。
匂いの元を探すと、それは鳥の死骸でした。
羽がまわりに散乱し、猫にやられたのかな・・と思いました。
大きなとりで、ムクドリだろうかと思いましたが種類はわかりません。
なくなっているのだから
埋めてあげたらいいのだけど
もう、匂いもしているしさわりたくなくて
上に、庭の雑草と土を少しかけてそのままにしていました。
冬の間中、その傍に近づくこともなく
どんなにか広い庭のようですが
冬の間中まったく、庭に出なかっただけ。
そして、春の陽光まぶしい今日、庭に出て
砂地の一か所だけ草の生い茂るところを発見!

よーく見れば

草の中に、白いものが。
鳥のお骨です。
鳥はいさぎようほどの白さのお骨を残すだけになってしまっていました。
けれども、その周りには新緑がみずみずしく生い茂っていました。
鳥の命が土からよみがえったんだな、と思いました。
こんな姿をみると、生き物は次の生き物の糧になるとか
輪廻転生をするとか、実感します。
先週父が亡くなりました。
私の子供のころはまだ、土葬でした。
土葬だと、今にもまた起き上がって話してくれそうな姿のまま土に埋められる
わけですから、気持ちの区切りがつかなくて
毎日、毎日お経をあげて、初七日、35日、45日、1周忌、3回忌、・・・
33回忌、50回忌の忌明けまで法要を続ける
習わしの気持ちがわからないでもないです。
でも、今はお骨にして、そのお骨を拾うという決定的な状態を
突きつけられるので、
『あぁ、本当に亡くなったんだな・・』
と受け止めることになります。
すべて
生き物は
骨になった後に、その生き物の残したものが芽吹いてくるのでしょうか。
鳥のお骨を発見した
次の日に
映画『遺体』を見に行って、
亡くなるということ、生きるということにについて、考えた一週間でした。