2018年12月11日

法人研修『ジェンダーと人権』

障害者の雇用が水増しされていたとか
外国人労働者を技能実習生という名目ひどい働かせ方をしていただけでは足りず
入管法を改「正」して、さらに、働かせるところを拡大しようとするとか
特に何も技能が必要でない分野で働いてもらう
  それはどの分野のことか
具体的な職種は控えさせてもらう

なんて答弁があり、今実際に従事している人たちにあまりに失礼で
しかも、その事業がなかったら社会は回っていかないのに
労働に対してそういう差別感を持っているのだと
ほうんとうにびっくりしたりする毎日なのだが

それらのことが人事ではなく、自分自身の人権を問われているように
引き寄せて考えられなければ、そのようにひとりひとりの知見が高まっていかなければ
この国はかわらない。
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今回は、自分の中にいつのまにか作り上げられた社会観、価値観を
それらは何によって作り上げられたものなのか
捉えなおしをみんなでしよう!という研修でした。

NPO SEAN 
人権教育プログラムの出前授業・講師請負を行っているNPOです。
今回、縁あってお願いした遠矢家永子さんは
やわらかい語り口で、心の奥底への問いかけをされながら、そしてワークショップを
行いながら、
権利とは何か  から
男らしさ女らしさはどのように作られているか
そのらしさにより、縛られているのは実は男性のほう
強く、たくましくという規範の中で、男性の中にこそ強い抑圧があり
そして
性の商品化、デートDV,児童ポルノへ
昔のほうが男尊女卑だったか?今の若い世代は、ポルノやアダルトビデオを
好きでやりたいからやっているのだから。と捉えている。 
   (では、私たちはどう捉えているのか  差別意識はないのか)
最後に 『みんな活き活きプログラム』として
  セルフエンパワーメント(人権力を高める)
  多様性と尊重の共生(ジェンダーの気づき)
  非暴力の関係(社会)づくり
としてまとめられました。                           P1070190.JPG

職員の感想です。
・今まで深く考えなかった分野なので、無意識の間に受けていたであろう差別や偏見、逆に自分が他人へ
 偏見を持っていたのだろうと気付かされました。
・仕事だけでなくこれからの自分の人生の中でとても大切な事だと感じました。無意識に何も考えず
 決めつけたり、自分はできなくてダメだと思ったり相手を枠にはめて評価してしまう所があったので
 改めて見直していきたい。
・福祉において重要なテーマであるのに実際ジェンダーを取り上げる機会があまりないと思っていた
 ところだったので非常に興味深かったです。 今日の講演を聴いて、自分らしく生きていくこと、
 自分がどう生きたいのかということが大事なんだと改めて思いました。自分は自分の人生好きに
 生きて、自分に誇りを持って生きていけるようにしたいです!
posted by tukusi at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 普段の暮らし 

障害者雇用の水増し

省庁が障害者雇用を水増ししていた話は
さもありなん、と思い
そういうことを平気でやるところなんだ、と思い
いろいろ思いました。

10月26日 中日新聞はトップで
『省庁、障害者に不適切求人』と報道。
水増し問題が発覚したので障害者を募集する際に
「自力で通勤できる」「介護者なしで業務追行が可能」という
条件をつけていたことをが障害者団体から不適切だ、と
指摘されたというもの。
その指摘を受けてのコメントが
「差別と思わなかった」「差別意識はなかったが認識不足だった」
というお気楽なものであった。
電話ができますか?という理由でろう者を排除する。
自力通勤できますか?という理由でいろいろな人を排除する現実はあります。

ただ、新聞のトップに報じられても
実際の処遇のとき、それならタクシーでしか通う方法がない人に
タクシーの通勤費を支払えるのかなど考えたらすごく考え込んでしまう。
(私は、少なくとも行政の雇用はそうあるべきと思うが)
なので、たぶん募集要項からはそういう文言ははずす。
実際の採用でそういう人は無言で落とす、ということで決着するのが現実。
そちらの方が罪深いと思います。
どちらにしてもレベルの低い話です。








posted by tukusi at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 普段の暮らし