児童デイサービスは、雨後のたけのこのように
増え続けております。
多くのところが、いろいろな支援のプログラムをアピールしております。
体や運動のプログラム、学習プログラム、就職に向けた研修プログラム
もともと、私たちの児童デイサービスを始めた経過は
当時、聾学校では厳しいことばの訓練が行われ
幼稚部時代はお母様が、授業を後ろで参観し
そこで学習したことを家に帰って復習する。お母様と一緒に
毎日の日記をつづる中でことばを覚えていく、というような
学習と家庭が一体となった環境にろう児はいて、子どももつらければ
母もつらいというところに
別の価値を持ち緩衝材となる場所が必要と思われたからです。
今は、厳しいとはいえないかも知れませんが、聾学校は少人数で
先生はたぐいまれな熱意をもって、授業を進めますので
子どもたちは気を抜くこともできず、集中を強いられます。
学校の教育は、本人がこれから学ぶべきことに焦点をあてて目標をたてますから
つまりは、できないことをできるようにしていくのが教育ですので
子どもたちはいつも課題の中にいます。
そして家族の目もそうなりがち。
いつも足りない自分を見せられている子どもたちに
『そうではないよ、今のままで十分。今のあなたがいちばん。』という
価値の中で過ごして欲しい。そういう場所で
自身のアイディンティティ―を確立して欲しい
そういう願いで、始めた私たちのデイサービスです。
学習プログラムを取り入れて、学校の補完機能となってしまった
デイサービス。
それは誰のニーズに基づくものなのか。
「今の時代に、何も特にしません、子どもたちの自由な時間にしてあります」
と言い切るためには、それなりの理論武装が必要になる時代となりました。
そして、最も厳しいなぁと思うことは
障害があってもなくても、すべての児童の上にそのような
「何もプログラムしない時間」は奪われる時代が覆いかぶさってきていることです。
さて、5か所運営となった私どもの
聴覚・ろう重複センターの児童デイサービスはどのような実践を積み重ねて
いくのでしょうか。
20年の運営で
小1から楓やつくしっこに通った、卒業生を、そらや碧や蒼で迎え入れており
楓やつくしっこから卒業して大学や一般企業にいる放デイの卒業生もいる今
それぞれのみなさんにとって、放デイの場所はどのようなものとして
生きているのでしょうか。
村上
2022年06月20日
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